カナダより帰国しました 最終日の夜、星降る空とオーロラ
カナダのイエローナイフから12日に帰国しました。
最後の夜、9月10日〜11日の夜は、はじめて快晴状態。
はじめから最後まで星がきれいに見えました。
オーロラも、比較的ずっと現れていて、ゆっくりとした速度。
感激度合いは少ないですが、撮りやすいオーロラでした。
今回でかけていた期間は、残念ながらほとんど曇りだったので、
こんなきれいな空を見ると、
なんとも、帰るのはおしいような気持ちでした。
海外ロケにでると、毎日規則正しく生活し、規則正しく、繰り返し撮影をすることが多くなります。
徐々にそのリズムに慣れて、快適になってきます。
今回私は夜が8回ある期間滞在していましたが、ちょうど、そろそろ体がそのリズムになじんできた頃帰る感じでした。
ほんとは、最低でも2週間は現地に滞在できると、いいんですが。
撮影にはお金がかかりますし、
それを稼ぐには海外にでかけているばっかりっていうわけにもいきませんので、
日本に帰る必要があるわけです。
フリーになって、11年目になります。
おかげさまでなんとか生活できて、好きな写真は撮れるかなという感じですが、
好きな写真で食えるか、というのはまた別の話ですし、
決して生活が楽なわけではないというのも事実。。。
私が好きで撮りたい写真は、撮るのにお金がかかるからなんですが、
まぁ、なんとか少しは撮れているわけなので、
これでよしとするかぁ・・・
…なんで、こんなことを書いたか、といいますと。
最近「カメラマンになりたいんんだけどどうしたらいいのか」というメールをいただくことが多いからです。
カメラマンになりたいといっても、写真にはいろいろな分野があります。
正直、自然風景や動物系は、あまりおすすめできないジャンルなんですよね。
というのも、撮るのにお金と時間がかかるのに、お金になりにくいですし、
華やかさとはほど遠い、3K業種みたいな仕事だからです。
まぁ、貧乏覚悟で、やってみたいならやってみるのもいいと思いますし、
お金をコンスタントに稼ぎたいならやめといたほうがいいかもですし。
何に価値を見いだすか、何が幸せか、よく考えてみるのがいいと思います。
星を見上げながら、ひとりでゆっくり考えるのもいいかも。
マクロフォトがもっと見たい!という声が寄せられましたので、
2008年に開催した川合麻紀写真展
「太陽のカケラ 月のしずく」―色と光と花 ―
をリンクしておきます。
全部がマクロではありませんが、
お花フォト系、ご覧ください。
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コメント
>Kaoriさん
そうですね〜。
一度はご覧いただければと。。。
>chisatoさん
今回は短かったので、物足りない度が満点です。
ケニアあたりですと、2週間ほどで疲れて一度帰りたくなりますが。。。
>Amyさん
財力があれば。。。スポンサーになっていただきたい!
な〜んて。。。
撮影時間は30分ちょっとです。
> hiroさん
が、がんばります。。。ほどほどに。。。
>risukouさん
30分ちょっとです。その間は、音を聞いていました。
あたりの音、そして自分の音。
村上龍の『13歳のハローワーク』の内容、おもしろいですね。
カメラマンも、翻訳家と一緒で、「専業にしようと思ったら、数年は仕事がなくても生活できるだけの蓄えが必要」かも。
>□地&○地さん
じっくり一人で空を眺めていると、日常の憂鬱なことはきれいに流されるようです。
行く前はちょっとダウンしていましたが、でかけたらそんなことはきれいさっぱり忘れました。
帰ってきたら、またいつも通りですが
>kxkazamaさん
オーロラが弱いとき、ひまだったので、撮ってみた1枚です。
わりとイメージ通りに撮れてうれしかったです。
>こたさん
、ぼやーっといろいろ考えたりできます。
オーロラを眺める時間は、ちょっと特別感があります。
特にゆったりした動きのないオーロラは撮影していて暇なので
動きが速くなると、撮影に忙しくなるので、無心になれます。
投稿: かわいまき | 2010年9月15日 (水) 12時41分
撮影、お疲れ様でした!
静かな大地と、オーロラの輝く空の間で時間を過ごすという感覚は
どういうものなのだろう…と先生のお写真を拝見して思いました。
刻々と変化していく時間の中の一瞬の自然の美しさを表現出来る写真、それを伝えられるカメラマンさんはすごいなぁと、単純に私などは思っていたのですが、本当に様々なご苦労があるのですね。
そのような中で、素敵な写真を見せてくださってありがとうございます。
また訪問させていただきたいと思います!
投稿: こた | 2010年9月14日 (火) 23時03分
お帰りなさい。お疲れさまでした\(^o^)/
感動が作品にいっぱい込められていて、素晴らしいですね。素敵なオーロラ作品を日本にいながら見させていただき、先生の感動の何千分の一かも知れませんが、伝えていただくことができました。ネットで無償で見せていただけて、本当にありがとうございますm(_ _)m
投稿: kxkazama | 2010年9月14日 (火) 22時55分
こういう写真を観ていると、
宇宙の時間というものを感じさせてくれますね。
人間の一生も一瞬の出来事ですが、
写真を撮った時間はさらに一瞬の断片。
なのに いや だからこそ見えてくるものがあって、
宇宙や地球、自分の存在さえも不思議な気がしてくる。
そうすると日常の何気ない光景さえ愛しく思えてきました。
投稿: □地&○地 | 2010年9月14日 (火) 21時27分
帰国したくなかったようですが、お帰りなさいませ(笑)。
素敵な写真ですね〜。これまでに拝見させていただいたオーロラ写真の中では一番かも、です。入江や船が、オーロラとともに生きてる人がいるんだなって感じさせてくれます。
20分もシャッターあけてるあいだ、なにしてらっしゃるんでしょ?
ちなみに村上龍の『13歳のハローワーク』から抜粋しますと、「プロとして活動しているカメラマンの助手になる、という方法もあるし、出版社や雑誌社に自分の作品を持ち込むという方法もある。だが、これだったら必ずプロのカメラマンになることができるという絶対的な方法はない。(中略)日本には膨大な量のカメラがあり、誰でも写真が撮れる環境がある。その環境が、ひょっとしたら自分はカメラマンに向いているのかもしれないと思い違いをする若者を生んでいるというネガティブな見方をすることもできるし、数多くの名カメラマンを生んでいるというポジティブな見方もできる。(中略)一日中カメラを首から下げて、しかもそれを1か月ほど続けることができるか、試してみるのもいいかもしれない」だそうです。
おまけとして産業翻訳家は、「専業にしようと思ったら、数年は仕事がなくても生活できるだけの蓄えが必要」だそうです。ははは。どてっ。
投稿: risukou | 2010年9月14日 (火) 17時43分
ふむふむ


深いお話ですね。
同じ歳として、いろいろ考えさせられますね。
カメラマンとして生計を立てるというのは本当に大変な話ですよね。
本当に自分の撮りたい写真と、お金になる写真、撮影。一致しないこともあるのでしょう。
私には、趣味で家族を撮って、嫁さんにだめ出しされている程度がちょうど良いのです。
写真で生活しているマキさんはえらいです
これからも頑張って
投稿: hiro | 2010年9月14日 (火) 17時33分
為になるお話をありがとうございます。
本当にそうですね。 天候はいつもカメラマンさんの味方ではないですもんね。 でも、先生のお写真は全然そんなご苦労を感じさせません。
私に財力があれば。。。(笑)
今日の画像も素晴らしいですね。 星の軌跡。
この写真を一枚撮影するのに、どれくらいの時間が経過しているのですか。
投稿: Amy | 2010年9月14日 (火) 16時57分
お帰りなさい
ご無事で何よりです!
帰りたくないのと、帰ってきたらまたすぐに行きたい気持ちが湧いてきますよね♪
私を連れてってください(^◇^)┛そんな気持ちです♪
投稿: chisato | 2010年9月14日 (火) 16時50分
お帰りなさいませ〜。お疲れさまでした。
感動・・・・!です☆ 満天の星空に流れるオーロラ!
ちょっと、おおげさですが、一生に一度見れたらいいなぁ〜
なんて思ってしまいます。
投稿: Kaori | 2010年9月14日 (火) 14時58分