本で泣く
グリーンに染まる光。
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飛行機に乗る前、ふと本屋さんで本を買いました。
ついつい文庫の表紙のヌードフォトに惹かれて、
なんとなく、手に取ったのが、石田 衣良さんの「美丘」。
本にしても、ドラマにしても、
病気もの、不治の病系は、なるべく避けている私ですが、ド直球、不治の病系でした。
きっとストーリー的には、賛否両論あるんでしょうが、
激しい美丘と、たんたんと語る太一の、バランスは悪くなかったなと思います。
機内で、泣くのをこらえて読んでいたら、鼻水が。。。
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病系を避けるのは、人の生き死にを扱えば、かならず泣けちゃうじゃん、っていうことからなんですが、もうひとつは、自分が障害者だからということもあります。
障害をもつということ。
沢山のことをあきらめること。
人と違うことを無意識に意識し続けること。
ずっと固まりのようにある、欠けているという感覚。
生まれつきではないのですが、すでに障害をもつ時間の方が長くなって、
普通ということが逆にわからなくなっています。
あきらめたことの中で、
一番やってみたいことといえば、
両手で顔を洗う、ということでしょうか
両手で自分の顔を包んだり、
自分の肩を抱けたなら、
悲しい時に、自分をなぐさめることができるかもしれない、なんて思ったりするのです。
片手で猫のように顔を洗うのにももうすっかり慣れて、特に違和感は感じませんが、
水がいっぱい流れていって、エコじゃないなあと思ったり。
「万が一、もう一方の手が怪我したりしたら、顔を洗えないどころか、トイレでふけないじゃん」って、最近少し右手首を痛めて思ったりして。
体って、大事ですね。
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コメント
>ハリーさん
見た目というか、普段の行動は健常者の方とほとんど変わらないので、言わなければきっとみなさんわからないんじゃないかと思います。
生活も普通にできますしね〜。
でも、治らないということって、結構忘れているつもりでも、たまにむくむくと黒い雲が心にわいてきたりします。
このブログを書いた時は、ちょっと気持ちが落ちてたみたいです。
今は大丈夫です。
投稿: かわいまき | 2010年6月17日 (木) 20時02分
そうだったんですか。
私が川合麻紀さんのお姿を初めてお見かけしたのは、
今年3月のCP+での講演会でした。
ハンデを持っていらっしゃるなんて全く分からないテキパキとした素振りと、
そして、とってもサバサバと気持ちの良い語り口が印象に残っております。
こんな風にハンデのことを言えるようになるまでにも、時間が要ったのではないですか?
透き通るようなグリーンの写真、川合麻紀さんの心を写しているようで、とってもステキです。
二度目のコメント、失礼いたしました。
投稿: ハリー | 2010年6月16日 (水) 23時10分
>コスモさん
「朝は洗わない方が、しわが増えないですよー」
って、ま、まじですか???
ま〜、確かに、おうちからでない日は私もそういう日があったりもしますけれども。。。
投稿: かわいまき | 2010年6月 9日 (水) 20時00分
川合先生、はじめまして、こんにちは。いつも素敵な写真にみとれています。 関西でも是非、講座をお願いします!
顔を洗う件ですが、クレンジングの時は必要ですが、朝は洗わない方が、しわが増えないですよー。実践してる友達も私も中年ですが、つるつる~です。目の周りだけ指先でふいています。皆から不思議がられています。なんだか変なコメントで失礼致しました。
投稿: コスモ | 2010年6月 9日 (水) 19時49分
>kxkazamaさん
そうですね〜
では、本日のブログはかわいいわんちゃんにしてみます
投稿: かわいまき | 2010年6月 9日 (水) 09時40分
本の影響でちょっとセンチメンタルになっちゃいましたね。先生の本で先生の障害をお聞きした時は、どう話して良いか迷いましたが、先生が写真を通してそんな事をはねのけてる様に、多くの心の障害を持った人も先生の作品で癒されています。
さぁ!気分を変えて、可愛い猫ちゃん達にでも会いに行ってらっしゃい\(^o^)/
投稿: kxkazama | 2010年6月 8日 (火) 23時59分
> risukou さん
そうですね。
確かに、ぬくもりは、自分自身でよりも、人の力を借りた方が数倍効果があるかもしれません。
そういう状況があれば、ですけれどもね
>haloさん
外にはみじんにも感じさせず、
でも、そのぶん、相当ゆがんだ性格です
腹黒いとも言われたりしますが、
それはそれで人間らしいのではないかと思ったりもしています。
写真は、、、きれいに、美しく、ですけれどもね〜
>jazzmenさん
あきらめたものが長生きとは、なんとも言えずにせつない感じもします。
顔を両手で洗いたいなんていうのは、たいしたことではないかもしれません。
結局誰もが、どこかに何かをかかえている、ということなんでしょうね。
それが大きいことなのか、小さいことなのかは、他人はまったくわからない。
本人しかわらかないことだなと、いつも思います。
投稿: かわいまき | 2010年6月 8日 (火) 23時11分
おじゃまします
先生も大きなもの抱えてたんですねぇ
DVDで見たときは全然分かりませんでした
私も まぁ似たようなもんで 諦めたことといえば 長生きかな
でも カメラと出会って続けたいこと見つかったから
以前より体を大事にすることにしました
無くした分 カメラで他のもの自分の中に補完できたらいいかな
なんてね
先生の写真見て感じたことも すでに私の一部なんでしょうな
投稿: jazzmen | 2010年6月 8日 (火) 20時59分
はじめまして。
以前にTVでも拝見したことがありましたが
障害のことはみじんも感じなかったのでちょっと驚きました。
でも、他人の痛みを感じとれる心がやさしい写真を生み出しているのですね。
写真はやっぱり心を写すものなんだな~!!
投稿: halo | 2010年6月 8日 (火) 15時49分
小説に「不治の病の人」が出てきたら、その人は死ななくちゃいけません。拳銃が出てきたら発射されなくてはいけないように。ドラマツルギーってやつですね。それがわかっててその本を手に取ったということは、本の力を借りて泣きたかったんじゃないでしょうか。涙が必要なときに涙を流せるのはいいことですよ。
僕は障害については先生を励ませるようなことはなにも言えません。ただ、経験上、悲しいときは自分で自分を抱くよりは、人に抱きしめてもらったほうがいいです。温もりを持って悲しみを吸い取ってくれるだれかに。
ちなみに状況はずいぶん違いますが、僕も障害者手帳を取ろうと思えばたぶん取れると思います。僕のこじれた性格では申請するつもりはありませんが…。
うるさいことを言ってごめんなさいm(_ _)m。
投稿: risukou | 2010年6月 8日 (火) 13時51分
>Super_dolphinさん
カメラ本ですか〜。
まぁ、人の写真を見ることはいいことですよね。
投稿: かわいまき | 2010年6月 8日 (火) 11時48分
私も、お涙ちょうだい物は本もテレビでも避けています。
かわいそうになっちゃうんだもん。
というか!カメラの教本以外本を読んでいない!
iPodでも買えば読む気になるでしょうかね~。
投稿: Super_dolphin | 2010年6月 8日 (火) 09時05分